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MaaSは自社が
成長するチャンス

MaaSを実現は、単独の企業や自治体ではとうてい無理。
企業や自治体が集まり、協力し合って初めて効果を発揮します。
MONETコンソーシアムの大きな役割の1つは、皆さんがつながる場を提供すること。
「MONET 3UP プログラム」というユニークなコンセプトで企業や自治体の成長をサポートします。

2022.03.23 MeetUp

【Corporate Pitch #18】「見える化がもたらすMaaSの新たな可能性〜ムラタの空間センシング技術〜」

株式会社村田製作所 機能デバイス事業部 商品技術部 商品技術1課 岡崎成浩 氏
営業本部 営業企画部 グローバル販売推進1課 亀井紘夫 氏

MONET Meet UP Corporate Pitch #18

毎回ご好評いただいております MONET Meet UP Corporate Pitch。今回はカーエレクトロニクスで次世代の交通手段とモビリティ体験を創造する株式会社村田製作所にご登壇いただきました。

「見える化がもたらすMaaSの新たな可能性〜ムラタの空間センシング技術〜」

株式会社村田製作所 機能デバイス事業部 商品技術部 商品技術1課 岡崎成浩 氏
営業本部 営業企画部 グローバル販売推進1課 亀井紘夫 氏

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(資料提供:株式会社村田製作所)

京都府長岡京市に本社を構える村田製作所(以下、ムラタ)は、エレクトロニクス社会に不可欠な総合電子部品メーカーの中でも世界トップに入る企業であり、様々な技術を通じて幅広い業界と関わりを持っています。主力製品である電子部品に関しては、TV1台に付き最大で500個、パソコンは600個、スマートフォンには1,000個が搭載されており、自動運転などで電子化が進む自動車には最大で5,000個ものムラタの製品が搭載されています。電子部品は技術と共に非常に小型で高機能となり、省電力化、省資源などで環境にも貢献しています。

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(資料提供:株式会社村田製作所)

ムラタは直接MaaSを提供する会社ではありませんが、モビリティやスマートシティに必要なセンシング技術とそれを見える化する技術を開発しています。営業本部の亀井紘夫氏は「ムラタではMaaSを様々なモビリティとデータを組み合わせ、効率の良い移動を提供するサービスと捉えています」と説明します。

 

「非常に高精度な自動運転のシステムには様々なセンサが使われ、例えば自動運転バスで乗客にトラブルがあった時に遠隔でモニタリングするといった車室内のセンシングも必要です。加えて交通量や環境など外の空間でもセンシングし、データを見える化してMaaSにつなげることは、スマートシティの実現においても不可欠だといえます。また、MaaSによって移動の概念が変わると移動中の時間や空間の使い方も変わることから、そこで必要になるデータを見える化することで、コンソーシアムに参加するみなさんをお手伝いできるのではないかと考えています。」(亀井氏)

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(資料提供:株式会社村田製作所)

3つの技術を組み合わせてMaaSの進展を後押しする

ムラタではMaaSに関連する技術を、空間センシング技術、判定アルゴリズム、見える化プラットフォームの大きく3つに分類しています。さらにこれら3つの技術の組み合わせによりMaaSの進展を後押ししようとしています。それらは組み合わせて使うこともでき、最初に空間センシング技術と見える化プラットフォームを掛け合わせた活用例が紹介されました。

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(資料提供:株式会社村田製作所)

空間の環境情報を可視化するソリューションであるAIRSual(エアジュアル)は、屋内外の二酸化炭素を分析し、密集しやすい場所に適切な換気をサジェスチョンするといったことができます。他にもムラタで開発する照度や湿度センサなどを組み合わせ、病院内の見守りなどで活用されています。

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(資料提供:株式会社村田製作所)

次に、空間センシング技術と見える化プラットフォームを掛け合わせたものでは、Traffic Counter System(トラフィックカウンタシステム)を紹介。道路脇にカメラやセンサ類を取り付けることで、車線ごとの交通量から車両情報、種別などが計測でき、あわせて二酸化炭素濃度などの環境データも収集できます。例えば、雨天や早朝でコンビニ寄りのレーンが渋滞する傾向があるといった分析が可能で、効率的な街づくりや交通制御に役立てられます。製品を紹介する動画では、IoTネットワーク開発により広範囲のセンシングも可能なことや、クラウドに収集したデータをもとにリアルタイムの情報提供もできるといったことが紹介されました。

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(資料提供:株式会社村田製作所)

自動運転に応用可能な独自技術も数多く開発

続いて空間センシング技術に使われるセンサについて、機能デバイス事業部の岡崎成浩氏が詳しく説明しました。空間センシングはオープンスペースや屋外などの広い空間から、自動車内のような限定空間における各種センシング技術の総称で、検知対象や距離に応じた様々なセンシング技術をご紹介頂きました。センサ単体の取得データにのみならず、その他のセンサで取得したデータや地図情報を組み合わせるなど、対象や範囲に合わせたセンサを用意することで、MaaSビジネスの開発に寄与できるとしています。

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(資料提供:株式会社村田製作所)

自動車に関連する技術としては、Wi-Fi™を使って幼児置き去りを検知するセンシング技術など、様々な機能が紹介され、MaaSにどのような応用ができそうかいろいろなヒントが提供されました。

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(資料提供:株式会社村田製作所)

「局所領域から限定空間における先進技術では、車室内でのバイタル検知センサの開発にも取り組んでいます。それらのセンサを使ってアルゴリズムや判定のロジックをパートナー企業様と共同で開発しており、例えば心拍のセンサデータを解析することで不整脈や一時的な異常を検知できます。他にも様々なタイプのセンシング技術があり、これまでドライバーが担っていた車室内の目としての役割を、自動運転車両に付与するといった使い方も期待されています。」(岡崎氏)

幅広い企業とのコラボレーションで市場開拓を進める

ムラタでは自社が持つ様々な技術の新しい用途を、MaaSをはじめ自動運転やスマートシティなどでさらに開拓していこうとしており、そのための実証実験パートナーやフィールドを探しています。今回紹介した技術を用いた実証実験を物流会社や建設会社と行っているなど、幅広い業界とコラボレーションの経験があることも紹介されました。
「すぐにコラボレーションのアイデアがないという場合も、MaaSや空間センシングをテーマにディスカッションしながら考えることもできますので、ぜひお気軽にご連絡ください。」(亀井氏)

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(資料提供:株式会社村田製作所)

今回のMONET Meet UP Corporate Pitchはいかがでしたでしょうか? センサ技術というやや専門的なテーマではありましたが、説明が非常にわかりやすく、終了後のQ&Aやアンケートでは参加企業から熱の入った質問や意見が数多く寄せられました。今回紹介された以外にも様々な技術があり、さらに興味を持たれた方もいたようですので、これから新しい共創が始まることが期待できそうです。

MONET MeetUPではこれからもMaaS事業に取り組む事業者の方々にとって価値あるプログラムを開催して参りますので、引き続きみなさまのご参加をお待ちしております。