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2021.01.27 MeetUp

【MONET Pitch #8】MONETマーケットプレイス始動!

MONETマーケットプレイスとLINE APIを活用したMaaSの可能性について
LINE株式会社 プラットフォーム事業開発室 福田 真氏

MONETマーケットプレイス始動!
MONET Technologies株式会社 事業企画部事業企画課 川鍋 彰大

PoC取り組み内容のご紹介
パーソルプロセス&テクノロジー株式会社 システムソリューション事業部 山本 広之氏

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MONET Pitchは、MONET Technologies 株式会社(以下、MONET)が捉える課題とその解決に向けた提供サービスを、コンソーシアム企業の皆さまに情報共有することを目的としたMeetUpイベントです。

今回はMaaS事業開発を加速させるサービスの一つとして、昨年秋に発表した「MONETマーケットプレイス」について、新サービスやご利用企業様の事例をご紹介いたします。また、LINE株式会社をゲストとしてお招きし、LINE APIとの連携によるMaaSビジネスの拡大についてご講演いただきます。

MONETマーケットプレイスとLINE APIを活用したMaaSの可能性について

LINE株式会社 プラットフォーム事業開発室 福田 真氏

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誰もが知るコミュニケーションアプリ「LINE」は、国内の月間利用者数は8,600万人(2020年9月時点)を超え、老若男女問わず幅広く利用されています。月間アクティブ率も85%(2020年9月時点)と非常に高く、生活インフラの一つと言われるほど普及しています。

企業としても「CLOSING THE DISTANCE」をミッションに掲げ、提供するさまざまなソリューションを、毎日の生活の中で24時間365日利用してもらうことを目指しています。

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ユーザーにとって「もっと身近」で「もっと簡単」なサービスを提供するため、昨年秋からMONETコンソーシアムにも参加し、MaaSに対する取り組みも検討を始めています。
今後は、LINEとMONETのプラットフォームを掛け合わせることで、「ポケットの中に全ての移動手段があるような、MaaSがもっと身近で簡単な世の中」を目指し、具体的な取り組みも検討しています。

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業種を問わず多種多様なシーンで活用される

LINEは、企業や外部の開発者に向けて、「LINE」の各種サービスとの連携が可能になる様々なAPI(Application Programming Interface)を提供しています。現在、多くの企業やサービスで活用されており、LINEのAPIに関する技術情報や導入方法、ユースケース、デモなどを紹介するサイト(LINE API Use Case)も公開されています。

APIを利用することで、交通分野では、既に「LINE」上で乗り換え検索ができたり、電車の運行状況や忘れ物をチャットボットで調べたり、サービス代金をモバイル送金・決済サービス「LINE Pay」でキャッシュレス支払いができるといった活用がされています。

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福田氏は「LINE」の特徴として、①8600万人にリーチできること、②アプリ利用者が多いため、新規のアプリダウンロードが不要なこと、③慣れ親しんだ操作性、UIデザインであること、という3つを挙げ、MONETマーケットプレイスで公開されているソフトウェアと掛け合わせることで、より身近で簡単に使えるMaaSサービスが今後実現できると言います。

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また、具体的な活用方法がイメージできるよう、地方に住む祖母と都心で一人暮らしをする孫を想定ユーザー像にしたユースケースのアイデアも紹介されました。

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公的個人認証サービスの対応など自治体との連携も進む

また、LINEは、民間・行政サービスで必要となる本人確認機能をLINE Payの特性を活かして提供するプラットフォーム“LINE Digital ID Platform”という構想を発表しています。そのため、マイナンバーカードを用いた公的個人認証サービス(JPKI:Japanese Public Key Infrastructure)にも21年春以降の対応を予定しています。

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さらに、住民にとってより利便性の高い行政サービスの提供や、自治体の業務効率化を支援するため「LINEスマートシティ推進パートナープログラム」を昨年7月に創設し、全国350以上の自治体と連携しています。

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「コロナウィルスの感染拡大を防ぎたいという非接触のニーズから、デジタル活用の本命としてLINEの利用が様々なシーンで進んでいます。それらの活用ノウハウを移動体験にも展開したいと考えています。ライトな形での連携でもかまいませんので、ご相談があればぜひご連絡ください」(福田氏)

講演後のQ&Aでは、「ユーザーにとって身近で簡単に使ってもらえるサービスにするための押さえどころは?」、「LINE APIを使用したサービスを構築するにはどれくらい時間がかかるのか?」など、たくさんの質問が参加者から寄せられました。それらの回答とあわせて、LINE APIを活用する方法や料金なども紹介されました。

MONETマーケットプレイス始動!

MONET Technologies株式会社 事業企画部事業企画課 川鍋 彰大

Meet UPの後半は、MONETマーケットプレイス上に1月25日にリリースされた「デマンド交通サービス開発キット」について、いち早くご紹介させていただきました。

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MONETでは、企業や自治体によるMaaSの実現を支援することを目的に、MaaSのシステム開発向けにさまざまなAPIが「提供できる」「利用できる」場所として、MONETマーケットプレイスを2020年9月よりオープンしています。

天気・観光・地図情報などのさまざまなデータや決済システムなど、パートナー企業様の協力のもと14(本記事公開時点)のAPIを提供しており、それらをいろいろ組み合わせることでMaaSはより便利に進化すると考えています。

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今回リリースいたしました「デマンド交通サービス開発キット」は、ユーザーの事前予約に応じた運行経路や運行スケジュールを提供する“デマンド交通サービス”を、効率的に開発できるパッケージとなっています。キットの中には、ユーザーアプリ用のAPI、ドライバーが利用するアプリ、事業者が使用する管理者Webの3点が含まれています。

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デマンド交通サービスの実現に必要であるユーザー、ドライバー、管理者の関係性を整理し、それぞれに必要な機能を提供するよう設計されており、ユーザー向けのアプリを開発するだけで独自のMaaS事業を始めることができます。

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「キットを使用すると、利用者数や車両の位置情報、運用台数などのデータを元に、サービス提供エリアの見直しや乗降位置などを改善でき、サービス導入後に苦労する収益性の確保や、運行効率の向上につながります。また、提供料金も導入しやすいように設定しています。」(川鍋)

PoC取り組み内容のご紹介

パーソルプロセス&テクノロジー株式会社 システムソリューション事業部
山本 広之氏


続いて、キットを利用したMaaS事業の開発事例を、パーソルプロセス&テクノロジー株式会社(以下、パーソルP&T)の山本広之氏に紹介いただきました。

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パーソルP&Tは国内外90社を越えるパーソルグループ企業の一つで、SI事業を中心にコンサルティングからアウトソーシングまで幅広く対応したビジネスを展開しています。

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MaaS事業にもいち早く取り組み、「人々の働き方と豊かさをデザインし、モビリティソリューションを通じて社会課題を解決する」をミッションに掲げています。MONETマーケットプレイスのサービスは昨年4月のプレオープンから使用いただき、使い勝手の検証などにもご協力いただいています。

複数のAPIを組み合わせて短期間で効率良くアプリを開発

パーソルP&Tではキットを活用し、移動弱者向けにオンデマンドバスで好きな時に安心して移動できるサービスを、コンセプトの検討からアプリ制作まで行っています。

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MaaSアプリは、キットの他、ウェザーニューズの「天気予報API」、ゼンリンデータコムの「いつもNAVI API」を組み合わせ、MicrosoftのPower Appsで制作されました。Power AppsはMONETマーケットプレイスのAPIと親和性が高く、ノーコード、ローコード且つローコストで制作できたということです。

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アプリの工期やチーム体制も具体的に提示いただき、短期間で実証実験が実現できたことが実感できました。こうした面からMONETマーケットプレイスの活用は、利用企業と出店企業の両者にとってメリットがあるとの評価をいただきました。

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「MaaSは働き方改革や社会課題の解決にもつながり、今後もあらゆる可能性が広がるサービスだと考えています。多種多様なサービスが生まれるよう、MONETコンソーシアムに参加する皆さんに協力できることがあれば、ぜひ連絡してください。」(山本氏)


最後にMONET川鍋より、MONETマーケットプレイスの今後の展望について、2つのメニューが紹介されました。

一つは、APIをお試しで使える月間無料特典の提供。もう一つは、MaaSアプリを開発したくても未経験だったり、社内のリソースが不足している企業を支援するパートナーベンダー制度です。支援を依頼する大手ベンダー企業4社とはすでに準備を進めており、近く正式発表を予定しています。

今回のMONET Pitchはいかがでしたでしょうか? MONETマーケットプレイスでは今後もコンソーシアム企業から要望の高い機能やサービスを中心に、APIを追加していくことを予定しています。また、APIの出店もお待ちしておりますので、ぜひお問い合わせください。