EVENT・SEMINAR

2020.12.03 MeetUp

【MONET Pitch #5】MONET LABO モビリティ進化と社会実装に向け考慮すべきプロセス

アーサー・ディ・リトル・ジャパン株式会社
パートナー 三ツ谷 翔太 氏 / ADLジャパンモビリティラボ プログラムディレクター 立川 浩幹 氏

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MONET Pitchは、MONET Technologies 株式会社(以下、MONET)が捉える課題とその解決に向けた提供サービスを、コンソーシアム企業の皆さまに発信することを目的としたMeetUpイベントです。第5回目となる今回は、MONET LABOの事業開発メンタープログラムに参画いただくアーサー・ディ・リトル・ジャパン株式会社(以下、ADL)より、2名のプロフェッショナル・メンターに登壇いただきました。

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モビリティ進化と社会実装に向け考慮すべきプロセス

アーサー・ディ・リトル・ジャパン株式会社
パートナー 三ツ谷 翔太 氏 / ADLジャパンモビリティラボ プログラムディレクター 立川 浩幹 氏


ADLは米国で設立された歴史あるコンサルティングファームで、産業を革新する数々のイノベーションに携わってきました。設立された1886年は世界で初めて自動車が街を走った年でもあり、130年以上の歴史の中ではアポロ宇宙計画にも関わっており、この10年はモビリティの革新をグローバルに支援しています。

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ADLはモビリティ関連の取り組みとして、自動車メーカー以外にも官公庁や不動産など、業界を横断した融合的な視点からの支援を重視し、様々なプレイヤーと連携しながらモビリティサービスを社会実装してきた実績があります。ADL とMONETコンソーシアムは創設当初から協力関係にあり、コンソーシアムの第1回総会のパネルディスカッションでは三ツ谷氏がモデレーターを務めています。

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2020年春には、MaaSや自動運転を活用した新たなモビリティの社会実装を実現する「ADLモビリティラボ」を設立。モビリティサービスの戦略立案から、開発・実証実験支援、事業推進までワンストップで支援しています。

「ADLは業界を融合した知見の提供、実証実験の支援、エコシステム構築などを得意としています。ADL モビリティラボではディレクターを務める立川をはじめ、モビリティサービスを熟知したスタッフが集まっており、パートナーや企業に寄り添うサイドバイサイドでの支援を行います。」(三ツ谷氏)

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事業開発メンターとして提供できる価値とは

後半は立川氏から事業開発メンターとして行う支援内容が紹介されました。立川氏はモビリティをライフワークに10年以上関わっており、これまでモビリティ周りの基礎技術の研究者として自動運転車両のアルゴリズム開発などを担当し、ロボタクシーの事業開発なども推進してきました。現在はモビリティラボのプログラムディレクターとしてMaaSの最前線で活躍しています。

ADL モビリティラボが提供可能な価値として、戦略立案、PoC、エコシステム構築の3点を挙げています。

戦略立案支援では、なぜ自社がモビリティ事業を行わなければならないのかディスカッションするところからスタートし、事業のビジョン策定や参入戦略を検討します。PoC支援では、検証項目の設定から実証実験の実施、想定外への対応まで幅広く支援します。エコシステム構築支援では、街と社会が密接に絡んだ今後のモビリティに対応できる形を一緒に考えていきます。

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ADLは海外のモビリティにも詳しく、世界各国の関連情報を豊富に持っています。「ただし、海外の事例をそのまま輸入しても、地域特性やニーズが日本と異なるため成立させるのは難しいので、日本ならではの背景や課題を理解した上で社会実装ができるようアドバイスします。」(立川氏)

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また、日本のモビリティ市場については、社会課題の地域性を分析した資料が例として紹介されました。日本のモビリティサービスの多くは地域課題に結びついていますが、その内容は地域毎に多様であることからモビリティが貢献できる余地は大きいと立川氏は説明します。

「社会価値と経済価値という2つの視点があり、両輪をあわせて戦略につなげていく必要があります。地域課題の分析から将来を見据えた最適なサービスを考えることが、モビリティの進化にもつながります。」(立川氏)

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収益性については運賃収入や助成金以外の方法として、旅行付帯サービスや消費者一般サービスまで目線を広げる、 Beyond MaaSの視点を持つことなどが紹介されました。

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「国内のMaaS関連市場は2030年には5.2兆円規模へ大きく成長し、事業者それぞれにチャンスがあります。モビリティの価値とともに対価源泉を広義に捉えながら、ビジネスモデルを設計することが求められており、自治体や事業者、エンドユーザーにとってそれぞれの価値を考え、サービス創出の可能性を検討するのが重要だといえます。」(立川氏)

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専門メンターが事業の悩みに寄り添って対応する

MONETLABOでは、プロフェッショナル・メンターからの事業開発サポートを受けることができます。
最初にテーマの選定からスタートし、数回のヒアリングで自社が抱えるモビリティ事業に対する課題を洗い出します。

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「なぜ自社がモビリティサービスに取り組むのかといった基本的な相談も可能です。どんなテーマでも幅広いメンター陣が対応しますので、まずは率直なお悩みを聞かせていただきたいと考えています。」(立川氏)

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Q&AタイムではMaaS市場や収益に関する具体的な質問がいくつも寄せられました。他にも「過去の経験から見たサービス開発の押さえ所は?」という質問に対し、「社内の上司や役員を説得し、戦略の一端としても自社にどのようなメリットがあるか明確にすること、次に地域に根付かせるために地域の事業者や自治体、警察らとコミュニケーションする過程が大事」という回答があり、人と人とのつながりに対しても細やかにアドバイスしてもらえる印象を受けました。

今回のMONET Pitchはいかがでしたでしょうか? これからも様々な情報と機会をお届けしてまいりますので、是非奮ってご参加ください。