EVENT・SEMINAR

2020.11.19 StartUp

【MONET LABO】第5回 Start UP:New Normalの都市化と開疎化〜新たなLife StyleとMaaSの姿〜

パートナー:東大発イノベーション教育プログラム i.school

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皆さまの事業アイデアを具体的な事業プラン策定へと導く「MONET Start UP」。今回は東大発イノベーション教育プログラム i.school をパートナーに迎え、「人間中心の事業開発を考える」をコンセプトに、内容をさらにパワーアップした「共創編」をオンラインにて開催しました。

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「Start UP 共創編」は、特定のテーマに沿って複数の企業で事業アイデアを創出し、自社の事業プラン策定のヒントにつなげることを目的としたワークショップです。

今回は、i.schoolでエグゼクティブ・ディレクターを務める東京大学名誉教授 堀井秀之氏を道案内人に、社会的課題を解決するアイデアの創出法に焦点を当てたプログラムで実施されました。

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堀井氏は本プログラムの目的について以下のように説明します。

「新型コロナウイルス感染症の拡大により、大きな社会変化が起きています。ワクチン開発・検査・治療法の充実により、元の日常に戻る部分もあると考えられますが、その一方で、コロナ禍が終息を迎えたとしても、元に戻ることのない新たな日常もあるはずです。

そうした様々な社会変化の背景にある意味を解釈し、未来社会において顕在化するであろう新たなニーズを探索すること。そのニーズに応えるイノベーションを生み出すことは重要です。本ワークショップでは、New Normalのニーズ・テクノロジーを探索し、新たなLife StyleとMaaSの姿を提示することを目的とします。」

当日は様々な業界から計13社が参加し、i.schoolオリジナルの電子付箋ツール「APISNOTE(エイピスノート)」などを活用しながら、4つのチームに分かれてグループワークが行われました。

ワークショップのプロセス

ワークショップはグループワークを中心に、APSINOTEに議論の内容を記述しながら進めていきます。まずは初めて会う人同士のアイスブレークを兼ねて、最近気になる技術やビジネスモデルの共有を行います。次にコロナ禍で起きた社会変化を解釈し、そこからコロナ後も引き続き高まるであろうニーズを議論しながら考えます。続いて冒頭で議論した技術やビジネスモデルのうち、ニーズの解決に使えそうなシーズを選び、最後にこのニーズとシーズをかけ合わせてアイディアを発想します。

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多様な業種から集まった参加者は、まず最近気になっている技術や新しいビジネスモデルを共有しました。その技術やビジネスモデルは他にどのような活用法が考えられるのか、どのような分野で応用できるのかを議論しました。

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次に働き方、暮らし方、移動方法、飲食/宅配など10あまりのカテゴリーからグループで一つのカテゴリーを選び、コロナ禍でその分野に起きた社会変化を解釈し、そこからコロナ後も引き続き高まるであろうニーズを考えました。ニーズは「〜が必要になるのではないか」という仮説の形で表現します。事実からの解釈が演繹的な事実に基づく推論であるのに対して、解釈からニーズを考えるのは直感的な思いつきに近い発想です。仮説が正しいかどうかは一旦保留し、この時点ではあまり深く考えません。

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アイディア発想は、ニーズとシーズをかけ合わせて行います。シーズは冒頭で議論した技術やビジネスモデルのうち、今回導き出したニーズの解決に資すると考えられるものを選び出します。
例として示されたアイディアは、「オンラインミーティングの笑顔度の計測結果に基づくミドルマネージャーに対するカウンセリングサービス」です。これは、働き方の変化としてリモートワークがコロナ後もある程度定着すると考えた場合、チームを管理するミドルマネージャーには今までとは違ったスキルが要求されることになり、マネージャーに対する新たな研修や支援が必要になってくるのではないかというニーズに、オンライン笑顔探知機という技術シーズをかけ合わせて産まれたアイディアです。

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最後は各自が発想したアイディアからチームごとにひとつに絞り、チームのアイディアとして全体に発表しました。

活発なやりとりで作成されたノートの総数が600を越える

今回のワークショップについて、堀井氏とi.schoolプロジェクトマネージャー宮越 浩子氏から、それぞれコメントが寄せられました。

■i.school エグゼクティブ・ディレクター 堀井 秀之 氏

異なる業態の企業から集まる初顔合わせのメンバーで行われたオンラインでのワークショップでしたが、電子付箋ツールのAPISNOTEを使いこなして活発なグループワークを行うことができました。プログラムの間は参加者の顔に笑顔が溢れており、i.school流のワークショップをエンジョイされていると感じました。

作成されたノート(電子付箋)の総数は約600と、チームで平均して約150にも上り、参加者一人当たり約30のノートを作成したことになります。数だけでなく、発想されたアイディアの質も高く、最終プレゼンは短時間のワークショップとは思えないほど、完成度の高いアイディアばかりでした。MONET Start UP 共創編の第一歩として、参加者間の信頼関係を構築し、協働して目標に向かっていくモチベーションの高揚につながったと感じました。


■i.schoolプロジェクトマネージャー 宮越 浩子氏

i.schoolのワークショップでは、より良い発想をするために考えるプロセスを支援しています。今回参加された皆さんはその趣旨を非常に良く理解されており、業種を越えて働き方、旅行/レジャー、飲食/宅配、医療という普遍的なテーマについて熱心に議論を重ねたことで、質の高いアイディアに結びついたのだと考えます。

今回のような刻一刻と変化するテーマは、定期的にアイディア発想をすることで意識も高まり、さらに精緻化に値するようなビジネスの種が生まれる可能性が高まります。何よりも参加者が「アイディアを考えることは楽しいことだ」という気持ちになっていただけたのではないでしょうか。また機会があれば、ぜひi.schoolのワークショップにご参加ください。

今回のStartUP共創編、いかがでしたでしょうか。
MONETではMaaSの事業開発を加速させるためのプログラムをパッケージとした「MONET LABO」を昨年10月に発表いたしました。StartUPプログラムもMONETLABOが提供するサービスの1つです。
今後も先進的なワークショップで実績のあるパートナーの協力の下、企業の皆様の事業開発をご支援してまいりますので、気になる点などございましたら、是非MONETコンソーシアム事務局までお問い合わせください。