EVENT・SEMINAR

2020.11.05 MeetUp

【Corporate Pitch #8】京セラコミュニケーションシステム株式会社/株式会社ウェザーニューズ

Keynote Speech1:
地域社会の活性化に向けた、地方自治体とモビリティへの取組みのご紹介

Keynote Speech2:
ウェザーニューズの気象データサービス

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第8回の今回は、AI、IoT、5Gをはじめとする先端技術と、再生可能エネルギー事業のノウハウなどを融合させた新たなサービスを目指す京セラコミュニケーションシステム株式会社。
そして、モビリティサービスに天気の情報を活用できるよう、MONETマーケットプレイスでも高解像度な天気予報の提供を開始している株式会社ウェザーニューズにご登壇いただきました。

Keynote Speech1:

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地域社会の活性化に向けた、地方自治体とモビリティへの取組みのご紹介

京セラコミュニケーションシステム株式会社 経営企画部 副部長 吉田 洋 氏


京セラコミュニケーションシステム(以下、KCCS)は、京セラグループのシステム事業を担い、主にシステムやソリューションサービスを提供しています。ICT、通信エンジニアリング、環境エネルギーエンジニアリング、経営コンサルティングの4事業で構成されています。

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京セラグループ全体ではモビリティ向けの機器開発を行っており、AI認識や赤外線カメラ、ライダー、デバイス開発、IPSのための通信機器などを開発しています。KCCSグループでは特に自治体とパートナーシップを組んで、インフラ整備や深刻化している地域交通の問題などに積極的に取り組む方針を打ち出しており、今回の講演ではオンデマンドバス、バス自動運転、自動配送ロボットという、3つのモビリティ関連の取り組みが紹介されました。

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地域ICTインフラを活用したデマンドバス

KCCSグループではコストの問題でブロードバンドサービスの提供が難しい地域に向けて、有線と無線によるネットワークソリューションを提供していますが、その活用として、グループ会社のKCCS モバイルエンジニアリングが自治体向けモビリティサービスの実証実験を行っています。

実施したのは、スマートデバイスから予約すると家の前までバスが迎えに来て、指定した目的地に送り届けてくれる「AIデマンドバス」のサービスです。スマートデバイス向けのサービスをグループ会社のKCCSモバイルエンジニアリングより提供しました。地域は中山間地域にあたる鳥取県智頭町で、10月19日から23日まで行われました。

地域公共交通における自動運転バス

もう一つの事例は、JR東日本管内を走る気仙沼線BRT(Bus Rapid Transit =バス高速輸送システム)の路線で自動運転バスを走らせる実証実験を10社共同で行いました。実験に使用した自動運転車はレベル3を目標とし、最高速度60km/hという高速で走行しました。KCCSではマルチホップ技術を活用した自営無線網の構築を担当しました。

自律走行には安定した専用回線が必要ですが、路線はかなりの山間部でトンネルもあり、専用回線を新設するとコストがあわないため、相互にメッシュ無線をつないでエリアをカバーする低コストで安全な無線システムを構築しました。システムはデマンドバスの事例で紹介した自治体向けの無線ネットワークとつないで多様な使い方に対応でき、KCCSが取り組むローカル5GやプライベートLTEとも組み合わせていくことを今後の目標としています。

配送ロボットによる新たな地域物流

2020年9月にはNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が公募する「自動走行ロボットを活用した新たな配送サービス実現に向けた技術開発事業」に採択され、工業地域向けロボットシェアリング型配送サービスの実現をテーマに、2021年5月から開発・実証を行うことを予定しています。

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実施場所は北海道石狩市石狩湾新港地域の工業地帯で、無線制御の無人自動配送ロボットで実験を行います。歩道を走行する宅配ロボットに比べて、高速走行できる大型の車両なので、「宅配ボックスが移動するイメージ」と吉田氏は説明します。サービスは複数事業者がオンデマンドで荷物を混載して運用することを想定しており、運送会社、コンビニ、クリーニングといった地域の事業者と連携して研究会を開催し、具体的なサービスの内容を検討しています。

地域とモビリティ事業を通じたオープンイノベーションを目指す

吉田氏は自社のモビリティの取り組みとして、地域再生エネルギー活用という地産地消のプラットフォームづくりも行っていることを紹介しました。具体的には北海道石狩市に再生エネルギー100%のデータセンターを建設する予定があり、そのエネルギーをモビリティでも活用し、地域経済の活性化につなげていくことを目標としています。
「モビリティ事業は一社だけでは実現できません。例えば、当社の場合は車両開発ができないのでそうした会社とも連携したい。自治体や地元事業者、モビリティ関連事業者らとのオープンイノベーションを進め、スマートシティやスーパーシティに向けてみなさんとエコシステムを作っていきたいと考えているので、ご一緒できる機会があればぜひご連絡ください。」(吉田氏)


京セラコミュニケーションシステム株式会社
https://www.kccs.co.jp/

Keynote Speech2:

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ウェザーニューズの気象データサービス

株式会社ウェザーニューズ モバイル・インターネット事業部  井原 亮二 氏


ウェザーニューズは1986年に創業された、年間で83億ページビューの視聴数を持つ日本最大級の気象情報提供会社です。スマホアプリをはじめ、航空や航海、鉄道、高速道路などの交通分野、商業施設や電車内のサイネージ、またGoogleでの検索結果への天気表示等に向け、気象情報を提供しています。予測の適中精度は93%と、国内では最も精度を高く持ち、1km x 1km の高解像度メッシュで天気予報を提供する技術を持っています。

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天気情報はいまやあらゆる業種で活用されています。ウェザーニューズはBtoBの実績も多数あり、様々な用途に活用されています。例えば、運送業向けの配送輸送計画、或いは、交通関連サービスでは、海上の天気に加えて波の高さや強さを情報提供し、船舶が安全に移動できるルートを支援したり、飛行機の機内サービスを天気が一番安定しているタイミングで提供すること等にも活用されています。

最近では自動運転でもニーズがあり、ドローン向けの情報提供も開始、幅広い市場に向けて専門の天気情報サービスを提供しています。

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圧倒的な情報密度と精度で総合的な分析をサポート

MaaSでの活用用途も幅広く、天気に応じて需要がある地域を分析したり、ダイナミックプライシングや雨の日クーポン、観光地の混雑予測などに気象情報の応用ができます。

井原氏は「地図x時間x天気によってMaaSサービスを総合運営するところにお役立ちのポイントがあると考えている」と言います。「BtoB向けの観測情報は、日本全国にある約13,000の拠点から情報を集め、圧倒的な情報密度を高めています。公式アプリ経由でユーザーから提供されるウェザーリポートの情報も用いて、総合的な分析で予測の精度を高めています。」(井原氏)

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ウェザーニューズは様々な種類の気象データを提供するサービスを行っており、時間や地理などにあわせた高精度なデータを提供しています。また、今年6月からは「WxTech®=ウェザーテック」の名称で、気象データのビジネス活用・分析 をテーマにしたウェブサイトも公開しています。自社の業務データと気象の相関分析が無料で行えるサービスで、ビジネスのヒントや検証などいろいろな場面で活用できます。

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あらゆるところで天気情報は活用されている

APIの情報連携も多数行っております。天気予報のAPIでは予報、過去天気データ、指数情報があり、特に指数情報は、熱中症、洗濯といった私たちに馴染みのあるものから、風の強さで停電のリスクを伝える指数のようなユニークなものまであります。

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MONETマーケットプレイスでも2つのAPIを提供しています。「天気予報API」では、1kmをメッシュとしたピンポイントの天気予報を、「過去観測地API」では、全国に約1,300拠点あるアメダスが10分ごとに観測しているデータから最寄りの観測地を選んで提供し、それらを月額2万円より活用することができます。

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「天気のデータを使うといろいろ面白いことがわかります。あるパン屋の店長が『夏にカレーパンが売れる』という話をしていたので天気との関連を調べてみたところ、湿度が低い日に売れていることが判りました。従来はカンに頼っていたことを裏付けたり、心理的な働きを分析するのにも天気の情報が活用できます。

どこかへ移動するにも、どんな服を着るかにも、天気は関わってきます。それを上手くMaaSのビジネスで活用していただきたいですし、コロナの影響で増えている在宅のエンドユーザー向けに天気を活用するといったことにも一緒に取り組みたいと考えています。」(井原氏)


株式会社ウェザーニューズ
https://jp.weathernews.com/
ウェザーテック(WxTech)
https://wxtech.weathernews.com/

今回のCorporate Pitch はいかがでしたでしょうか? 今後も様々な業界からスピーカーを招いてお話いただく予定ですので、どうかご期待ください。