EVENT・SEMINAR

2020.10.28 MeetUp

【MONET Pitch #3】MONET LABO 人間中心イノベーションの事業開発

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第3回MONET Pitchは、前回に引き続きMONET LABOをご紹介。また、提供パッケージの一つである事業開発プログラム「Start UP」について、道案内人の一人であるi.schoolエグゼクティブ・ディレクター堀井秀之 氏より詳しく紹介いただきました。

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人間中心イノベーションの事業開発をコンセプトとする「Start UP」。未来のビジネスをデザインする最高の道案内人を招き、MONET LABOに参加する様々な業種の方々と一緒に、特定のテーマに沿って新たなMaaS事業のアイデアを創出する機会を提供します。

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昨年開催した自社開発型Start UPでは、AWS(アマゾン ウェブ サービス)を道案内人に、「MaaS顧客体験アプローチ Working Backwards」を実施しました。Amazonが実践する新サービス構築の方法論である”Working Backwards” をベースに、顧客視点からのサービスデザインを考えるワークショップは、参加満足度が10ポイント中9.5ポイントという高い評価をいただきました。

MONET LABOでは、さらにパワーアップした「共創型Start UP」を新設、具体的にどのようなワークショップが行われるのか、堀井氏にお聞きしました。

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i.school X MONET LABO
New Normalの都市化と過疎化 ~新たな Life Style と MaaSの姿~

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i.schoolは東京大学の学生向けに、より新しい製品やサービス、ビジネスモデルなどを生み出すアイデア創出力を育てるプログラムとして2009年にスタートしました。現在は一般社団法人 日本社会イノベーションセンター(以下、JSIC)で運営され、東京大学名誉教授でもある堀井氏がエグゼクティブ・ディレクター務めています。

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「i.schoolではアイデアを生み出し実装することで社会的価値を生みだす、社会イノベーションの実現を目指しています。ワークショップでは、アイデアの新規性や有効性だけでなく、それらを通じた能力開発や新しいアイデアを生み出す力をつけることを目的としています。また、立場が異なる人たちが参加することで形成されるネットワークも、重要なアウトカムの一つと捉えています。」(堀井氏)

i.schoolには学生や企業が国内外から数多く参加しています。JSICではそうした参加者たちが、社会イノベーションの実現や実践的教育機会の提供、成果を社会に普及させる活動も行っています。i.schoolのワークショップを運営するファシリテーターの養成も行っており、学生と企業が連携するアドバンスト・ワークショップなど活動の幅を拡げています。MONET LABOとの連携もその一つです。

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i.schoolが行っているイノベーションワークショップは、標準モデルとなるプロセスがあります。特長としては、アイデア創出に向けて、目的を果たす手段を思いつく=アブダクションを重視していることがあります。それらは、認知科学者のマーガレット・ボーデンが定義する「創造性の3形態」に基づいたもので、組合せ型創造性・探索型創造性・変換型創造性の3つを組み合わせて、ワークショップが設計されています。

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堀井氏は「新しさを生み出す仕組みは9つある」とし、それらの切り口からワークショップを設計、実施しています。例えば「価値基準をシフトさせる」では、英国ロンドン・カレッジオブアートから講師を招き、製造業の未来をテーマにサスティナビリティの観点から優れた製品のアイデア考えるワークショップを開催しています。

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多くの学校や教育の場と同じように、i.schoolもコロナ禍の影響を受けています。学習の場がリモートへシフトしても対面と同じようにオンラインで開催する方法を模索し続けています。

i.schoolではオンラインでのコミュニケーションをサポートする様々なツールを開発しています。その一つ、オンライン上で使える電子付せんツール「APISNOTE」は、ZoomやSlackと組み合わせて使うことができ、ディスカッションや情報意見をサポートします。

あわせてオンラインの参加者の状態を把握する仕組みも開発しています。リモート画面に写った顔から笑顔を認識し、回数や時間の多さをデータ化するツールや、Zoomから参加者の発話を個別に取り出して分析し、グラフのパターンからコミュニケーションの質を評価する方法を開発し、参加者の手応えを可視化しています。これらは「Start UP」でも使われる予定です。

堀井氏を交えたQ&Aでは、i.schoolのこれまでの成果やプログラムに関する質問が多数寄せられ、時間いっぱいまで回答していただきました。

「MONET LABOのワークショップでは、特にコロナ禍の前と後で明らかに変化するであろう未来社会のニーズについてみなさんと一緒に考えたい。ニューノーマルな都市における新しい生活にもつながるワークショップを提供しようと準備を進めていますので、とにかく体験してみてほしいですね。」(堀井氏)

今回のMONET Pitchはいかがでしたでしょうか? 今後も引き続き、MONET LABOの活動についてご紹介しますので、どうかご期待ください。