EVENT・SEMINAR

2020.08.19 MeetUp

Expert Pitch#2 ポストCOVID-19のMaaSへの期待と動向

コロナ禍におけるMaaS最新動向や萌芽事例から今後の未来を見通す
パートナー:株式会社MaaS Tech Japan 代表取締役 日高洋祐氏

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2回目を迎えたMeetUP Expert Pitch。今回も170社を超えるコンソーシアム企業様にご参加いただきました。

Withコロナ時代の可能性を考える

MeetUPテーマは前回に引き続き「コロナ×MaaS」。
 

依然としてコロナの影響が続く中、MONETとしてコンソーシアム企業の皆様に何か今後のMaaS事業企画にあたっての、手がかりとなる情報や機会をご提供できればと考えております。


今回は鉄道会社での研究職や経営企画職の経歴を持ち、現在はMaaS Tech Japan代表取締役かつJCoMaaS事務局長として、日本でのMaaS普及に向け第一線でご活躍されている日高洋祐氏にご登壇いただきました。

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日高氏からは、初めにコロナの現状に関するお話の後、主にコロナ対策として①連携・統合的なプラットフォーム型と②技術革新・イノベーション創出型の2つのアプローチについてお話いただきました。

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前半は連携・統合的なプラットフォーム型アプローチについてのお話でした。


初めに日高氏が定義するMaaS・モビリティサービスについての説明内で、フィンランドのWhimが例に挙げられました。サブスクモデルを導入しながらあらゆる交通サービスの検索・予約・決済を一括して行えるようにしたWhimは、モビリティサービスのキュレーションと新しいビジネスモデルを提案したといえます。

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続いてMaaSアプリからMaaSシュミレータやコントローラへと繋がる潮流についてお話が。あらゆる交通サービスが統合されるMaaSアプリは、将来の移動や位置情報など都市レベルでの交通情報を集約できるため、高度な需要予測を可能にします。こうしたシュミレーションはMaaSコントローラ機能として、ダイヤ調整や料金最適化などの交通政策や都市計画へのアクションに生かされていきます。単なるMaaSアプリの運用だけでなく、得られたデータを分析して交通政策やサブスクモデルに繋げる動きは海外では盛んだそう。リトアニアのTrafiや、シンガポールのmobilityX、ドバイのS’hailなどの事例が挙げられました。
 

現在MaaSという言葉が都市の最適化に結び付けられつつあります。コロナによって人の動きやモビリティの事業性が大きな影響を受けていますが、一方でデータを使って分析しやすくするテクノロジーは次々に生まれているので、コロナ対策としても機能する新しい事業を色々と考えていけるのではないでしょうか。

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後半では技術革新・イノベーション創出型アプローチとして、日高氏が視察されたCES2020での多様な最新事例をご紹介。さらにコロナ禍におけるアイディア出しとして、様々な論点からお話いただきました。
 

また、MaaSビジネス構想へのヒントとして、MaaSの現状と未来の広がり方についてインターネット産業と比較しながらご説明。もともと従量制であった通信インフラは定額制になることで利用ハードルやコストが低下。これにより様々なサービスが生まれ、インターネット産業は著しく発展しました。
 

交通インフラに関しても似た動きがみられます。MaaSによって今後サブスクモデルや、他産業との連携が普及すると、直接的に利用者が負担するコストは低下していくと考えられます。

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交通サービス利用時には移動自体でなく、食事や買い物など移動先に目的がある場合も多くあります。そのためbeyond MaaSとして他産業との幅広い連携を視野にビジネスモデルを考えることが有効だそう。この萌芽事例として「不動産×MaaS」「医療・介護×MaaS」「小売り・物流×MaaS」などMaaSの可能性を感じられる取り組みをご紹介いただきました。
最後に、「モノを売る」「モノを運ぶ」そして「人の移動」この3つの関係はコロナによって急速に変化しています。新しい生活様式をもとにモビリティ業界は今まさに、フレキシブルにアップデートされつつあるタイミングであると分かりました。


QAタイムでは参加者からは多くの質問が寄せられました。自動車事業者と鉄道事業者ではどちらが先にMaaS収益化に成功しそうか?パーソナルモビリティの発展性は?コロナ禍で利用から所有トレンドへ変化するなか、中小企業としてどう参画していけばいいのか?レンタカー業の今後は?など様々な角度からの質問が集まりました。

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視聴された企業様からの代表的な声

「大変勉強になる講演だった。自社のモビリティサービスの認知度向上について相談させてほしい」
「非常に役立つ情報だった。テーマごとに参加企業を募るようなマッチング的なワークショップが出来たら良い」
「カーメーカーやエンタメ業界など、今後も様々な考えを持った方々のお話しがききたい」
「非常に有意義な講演なので、1社2名参加させていただけると嬉しい」
「コロナ禍で心配したが、リモートでの開催と情報収集が再開、活性化してとても有難い。さらにパワーアップして情報共有していきたい」
 

前回に引き続き、多くの企業様にご参加いただいたMeetUP Expert Pitch。第3回は、「医療×モビリティの最前線地域から見えた、医療課題の解決による住民のQOL向上の糸口」と題し、今注目を集めている医療分野に焦点を当てたプログラムとなっております。次回もどうぞご期待ください!
 

今後もMeetUPは「Expert Pitch」「Corporate Pitch」「MONET Pitch」の三軸で展開していきますので、皆さま是非奮ってご参加願います。